花粉症は様々な植物の花粉によって引き起こされます。ハンノキ、スギ、ヒノキ、シラカンバ、イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラは、いずれも、その花粉が原因物質(アレルゲン)となって花粉症を引き起こすことがわかっていて、当サイトの「花粉が飛散する時期」のページに飛散時期を掲載させていただいています。そして、この中で最も多くの日本人を悩ませているのは、ご存知のとおりスギです。
下のグラフをご覧いただくとわかりますように日本の花粉症患者全体ののうちの8割から9割くらいは、 スギ花粉症のようで、日本に住む人の4人に1人以上がスギ花粉症になっているようです。スギ花粉が飛散する時期になると、日本中が花粉症で苦しむ人だらけになるのも、これでは当然ですね。
アレルギー性鼻炎・花粉症全体・スギ花粉症の占有率
出典:環境省 環境保健マニュアル2014(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/full.pdf)
また、スギ花粉を原因物質(アレルゲン)とする 季節性アレルギー性鼻炎の患者でもあり、同時に通年性アレルギー性鼻炎の患者でもあるという人も数多くいるのです。
このサイトをご覧いただいている方の中にもスギ花粉症であり、なおかつ他の植物の花粉にもアレルギー反応を起こす方、季節性アレルギー性鼻炎でり、なおかつ通年性アレルギー性鼻炎でもあるという方も少なくないかもしれませんね。
「花粉症は日本独特のもので、他の国には花粉症などない」などと得意げに知ったかぶりをしている人が時々いますが、それは間違いです。花粉症患者は、日本以外の国にもいます。
スギ花粉症に関しては、たしかにほぼ日本限定といっていいようです。世界の中でもスギ花粉の飛散量は日本が突出しているようで、日本以外にはスギ花粉症を発症する人は、ほぼいないようですからね。しかし、ヨーロッパにはイネ科植物の花粉にアレルギー反応を起こす人がたくさんいますし、アメリカにはブタクサの花粉にアレルギー反応を起こす人がたくさんいます。
花粉症が日本の国民病になっていることは確かですが、日本以外の国にだって花粉症の人はちゃんと(?)いるわけです。ただ、日常生活、社会生活に大きく支障が出てしまうような重い症状の花粉症に悩まされる人の割合が最も高いのは日本のようです。また、日本ほどテレビなどのメディアが花粉飛散情報を流し、花粉症のことをよく取り上げる国もないようです。「花粉症は日本独特のもの」と勘違いしている人がいるのは、おそらくそのためなのでしょう。
当サイトの「花粉が飛散する時期」のページに掲載している花粉カレンダーには、日本でのイネ花粉やブタクサ花粉の飛散時期が掲載されています。イネ花粉症のヨーロッパ人やブタクサ花粉症のアメリカ人が、イネやブタクサの花粉が飛散している時期に日本にやってくれば、当然ながら花粉症を発症することもあります。
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